4月, 2017年

柴田實成田ユネスコ協会第3代会長を偲ぶ

2017-04-06

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 ロシアのサンクトペテルブルク爆破テロをはじめ、最近の国際ニュースは毎日のようにテロに関する報道を耳にします。私は、これらの報道に接するたびに思い出されるのが、先日(2017年2月)にお亡くなりになられた柴田会長のことです。事務局長としてお仕えし、ご指導をいただいた柴田会長の国際的視野に立った「洞察力」や「先見性」の凄さの一旦をご紹介し、心からご冥福をお祈り申し上げます。

 多くのシリア難民が押し寄せて大変な社会問題となっている現在のヨーロッパ情勢について、既に15年前に柴田会長は自らの著書「世界に50万の寺子屋をーテロ撲滅に王手」に次のような一文を書かれています。

 『2004年「寛容の国」のオランダで印象派画家の巨匠の一族に当たるファン・ゴッホ監督がイスラム教の女性差別を糾弾する短編映画「服従」を撮り、過激派のモロッコ系移民二世の青年に殺された。原因はオランダの多文化主義が根にある。事件後イスラム礼拝所への放火、プロテスタント教会への報復放火など、宗教絡みの事件が百六件以上も発生した。多数派の先住白人と少数派のイスラム系移民が敵対し、一触即発の状況にあるという。オランダは、キリスト教の新教、旧教ともに無数の宗派が独自の小社会を作っている。不寛容なイスラム原理主義に対して多文化主義をとれば立ち往生し、同化をしいれば衝突する。オランダの悩みは、一千万人前後のイスラム系移民を抱える西欧の悩みである。』

いよいよ「国際医療福祉大学 医学部」が開設されました

2017-04-04

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 4月2日、国際医療福祉大学の医学部の入学式・開設記念式典が行われ、出席させていただきました。高木邦格理事長先生の式辞の中で「成田への医学部開設のきっかけとして、2010年に成田市で行われたシンポジウム」を取り上げられました。2010年2月に「地域の医療とメディカルツーリズムー成田医療ハブ構想を考える」、10月「国際都市成田の将来と新しい医科大学構想」のテーマで2回のシンポジウムを土屋了介先生(2010年当時、国立がんセンター中央病院長)・上昌広先生(2010年当時、東京大学医科学研究所特任教授)・竜崇正先生(2010年当時、前千葉県がんセンター長)・増山茂先生等(2010年当時、了徳寺大学学長)のご指導のもと、主催させていただいたひとりとして感慨深いものがありました。
 今回の医学部開設を新たな出発点として、渋谷健司先生(現在、東京大学医学系研究科教授)からご提言をいただいている「成田を日本のジュネーブに」構想に向けて一歩一歩、歩んでいきたいと思います。また、懇親会では50年来ご指導いただいている森喜朗元首相に久しぶりにお会いさせていただきました。

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